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Wall Surrounded Journal

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有吉に学ぶ−ブレイクするとはバカに見つかること。

最近でこそ「あだ名の帝王」として返り咲いた有吉だが、彼はかつて芸能界という花束の中に埋もれてしまっていた。


一度這い上がっては、また埋もれた。
でも、彼はそれでも咲いていたのだった。だからまた外の光を浴びることが出来た。




私の当時のお気に入りの番組であった「進め!電波少年」において、彼はマリオが豆の木を登るかのように光の世界に表れた。

デヴューしたての芸人を外国でヒッチハイクさせるという企画の秀逸さが最大のウケを誘ったのだが、その社会のウケを自身の才能と勘違いした。

そして、勘違いした時代の寵児は当然のように消えていった。


それから彼は消えたり現れたりを繰り返したのだが、有吉さんの素晴らしいところはいつでも失われなかった。むしろ過酷な外部環境に成長させられていた。


時に冷淡とも呼べるほど、何かに冷静なのである。その対象は初期は自分以外の何かであったのだが、次第に自分へと変わっていく。
自らに冷静なのである。


そしてさらに今では、自分を囲む花束に冷静なのである。
自分に光を当てる者に冷静なのである。



3月5日の「アメトーーク」で、彼は自分の昨年のブレイクを振り返り、現在の自分の置かれた立場をこう語った。


「何をブレイクしてんだって。」
「見つかっちゃったな…っていう感じが。」
「ブレイクするってのはバカに見つかるってことなんですよ。」



彼は自身の秀逸な他人いじり、あだ名の命名によって深夜番組で再び評価された。
深夜に留まっている限り、それは本人が気をつければ、相手が認めていれば何の懸念もなかった。持ち味は失われなかった。


彼はブレイクを果たした。しかし、それは「バカに見つかった」ということと同義だった。





・・・・
どこででもあだ名をつけてくれって言われるようになったんですよ。

ここ(「アメトーーク」)でやってるうちは良かったんですけど特徴も何もない人間につけてくれって来るんですよ。

面倒くさいから、まあ適当なの付けてますよ。「バカ」とか「クソ」とかつけてりゃいいんでしょ、と。あだ名をつけるのを断るわけにはいかないですよ。

大きな流れにのみこまれてしまったわけですから。それはもう僕の責任だから。それは覚悟してつけるんですよ。

だけどそのうちにスタッフが、「ちょっと有吉さんあだ名付けてほしいんですけど事前にあだ名聞かせていただきますか?」っていうのが出てきたんですよ。

今まで、ずっと本番でその場その場でつけてきたのに。
「いやぁ、じゃあつけるとしたら『整形クソババア』ですかね」っていうと「わかりました。じゃあちょっと本人に聞いてきます」って。
それで「NOです」とか言われるんです。

そしたらただ陰口言って嫌われてるみたいじゃないですか。あだ名が台本に書いてある場合もあるんですよ。
この人はこういうキャラなんでこれを言ってください、みたいな感じで。「一重のバカ野郎」とか書いてあって、何にも面白くない!

こんな状況だから有吉は「深夜では頑張れるんですけど、ゴールデン(タイム)ではペッソペソ。
規制が多いんです。ゴールデンはやっぱり僕、ダメだと思うんです」と言っている。
(てれびのスキマhttp://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/20090306)
・・・・





ここで「ブレイクすることとはバカに見つかること」という彼にしか言えない名言が出て来たわけである。

これって言い得て妙なんですよね。


すべてのブレイクがそうとは言えないものの、バカに見つかってブレイクしたものは過去に山ほどある。

…というと問題がありそうなので、バカ騒ぎでブレイクしたとでも言いましょうか。


つまり、何かがブレイクするときってのはそれが本当に相応の価値があるかというのは当事者は判断をしていないってことなんですよ。前回言った思考停止。


思ったね。

あ、だから自分以外の他人がブームに乗っかっている状態ってのは「踊らされる」と呼ばれるほどにバカが騒いでんのか、と。


バブルはまさにそうだった。バカがバカなカネを使っていた。そのバカなカネの使い方がさらに他のバカにカネを使わせた。


これだね、グローバルエコノミーや日本経済が復活するカギは。

だから、世の中にブームを生もうとする人たちは人を思考停止にさせようとするんだね。バカに見つけてもらおうとするんだね。



猪木さんもよく言うよね、「バカになれ!!」って。他人にバカと指摘されずにバカになれてる瞬間、世の中それが理想なんです。

そして、ブームのように強引なモノの売り方をしたい人は相手を思考停止にしてしまうわけですね。


いやぁケイタイ打ってて楽しくなってきた。
んじゃ、続きは今度書く。