Wall Surrounded Journal

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「やってTRY」のあの感じってさ。

日曜の昼1時からTBS系列では「噂の!東京マガジン」という番組をやっている。
いろいろなコーナーがあるが、こういう”いかにも!”という感じのおじさんおばさん向けの民放番組も減ってきた気もするので、意外におもしろい。


先週は寺に永代使用料を払って墓を建てた人の話があった。
使用料を払った1区画を整地したものの、将来的に別の親族がまた墓を建てなきゃならない可能性を考慮し、その半分のスペースだけを使って墓を建てていた。
そうすると、住職が勝手にその残り半分のところを他人に紹介していて、同区画内に勝手に他人の墓を建てられてしまったんだけどどうなのよこれ、という素敵なジジババネタだった。

その回は生活笑百科のシリアステイスト仕立てという感じではあったが、いい年した大人が集まってあれこれ寄合所のように井戸端会議をスタジオでやってるというのは、やっぱりオジサンオバサン番組だなぁという感じ。その感覚の他の番組が減ってきているので、それはそれで面白い。


しかしながら、その番組の1コーナーである「やってTRY」というコーナーが本当に気持ち悪い。

詳しくない方には動画を見ていただくとして、そのコーナーのコンセプトを考えれば考えるほど気持ちが悪くなる。
「やってTRY*1」とは遊園地やレジャーポイントなどに簡易キッチンを設置し、若者を捕まえてきては、それなりに工程のある”レンコンのはさみ揚げ”のような毎回変わる課題メニューをその場で作ってもらうという毎週やっているコーナー。

何がそんなに気持ち悪いのかというと、そこになんとも気持ちの悪いナレーションを入れて、オジサンオバサンが”料理の出来ない若者”を見て楽しんでいるという構図。
もちろんきちんと決められた献立を作り上げる若者もいるのだが、そんな面白くない人はコーナーでは取り上げず、エンディングで”出来た人もいますよー”程度に触れるだけ。

多分こんなのを楽しんでいるオッサンの多くはテメーだって作れないだろうと思うのだが、そんなことは関係ない。そのコーナーに若い人しか出てこないところを見ると、”出来ない若者”、”ワケわかんないことやってる若者”という構図が、彼らにとっては笑えて面白いのだろう。

そのコンセプトが本当に気持ち悪い。

*1:なぜか番組内では”トライ”ではなく”トーライ”と発音するあたりも地味に気持ち悪かったりする。