「ソーシャル・ネットワーク」(完全ネタバレなし)
映画「ソーシャル・ネットワーク」を見てきた。
映画館で映画を見るという体験が2年ぶりくらいで、しかも前回見たのがかの「大日本人」であったわけだから、本作であっても十分に満足できた私の心持ちをまずは理解して欲しい。
水準の誤謬かもしれないが、久々の映画館体験がこれで助かった。
個人的にはもうちょっとドロドロとした部分を描いた方が良かったのではと思うが、ハッピーエンドにとりあえず落ち着いてもらったかなというところ。
さしたる感想はなかったが、この映画を見てやってみたいことが出来た。手伝ってくれそうな方が見つかるといいな。
まぁそんなホリエモン時代に忘れてきたかもしれない夢を、ひょっとしたら思い出せるかもしれない点はこの映画にとってポジティブだろうと思う。
さて、共有ブログ「nusilog」が始まって1年になる。
ライターもそろそろ回らなくなってきているので、ここでは1年を振り返ると言うよりは、締め括り的な文章を書くことになるのだが、このブログでは本当にたくさんのモノを得たと思う。
「nusilog」の意味はニコニコ生放送の配信者(いわゆる放送「主」:ほうそうぬし)が綴るブログという単純な理由で名付けたが、この単語で検索して他に引っかかるものもないのでこれで良かったと思う。
そして、「nusilog」という体験の本質はやはり「毎週決まった曜日に何か1エントリ書かなきゃいけない」という縛りにあった。
今でこそ全員がそうという状況にならなくなったが、これはやはりステキな試みだった。
「毎週1エントリ」は簡単なようで、ブログを書き慣れていない人には、実は意外に厳しい。
しかも、ここに集まった人はみんな自分のとはまた別の領域で面白い、あるいは考察の深いエントリを書いてくるので、手が抜けなかった。*1
それは確実に「毎週1エントリ」のハードルを上げた。
でも、それは本当にありがたかった。
それは自分の知識が乏しい分野に少しずつ進出せざるを得なくしたからだ。
何かに追われることなく、新しい知識を求めていくことは自分にとってなかなかに厳しい。
しかもそれを仕事をしながら両立させることは、非常に重要だった。
また、ネットではインプット偏重となる中で、アウトプットする絶好の機会は確実に「nusilog」に醸成されていったと思う。
その理由としては先程「周囲のクオリティ」を掲げたが、それ以外にも、読まれることが増えたことが大きい。
結局どなたかは存じ上げませんが、「nusilog」をBLOGOSに推薦していただき、ありがとうございました。
これはモチベーションでもあるし、ちょっとしたプレッシャーも与えてくれたと思います。
主張を持って、さらにそれを文章にして、さらに多くの方々に読んでもらうというのは、他では中々経験できない機会だと思います。
まぁそんな内輪話を続けられても、とそろそろツッコミが入りそうなのでここから少し違う方向を思う*2。
個人的にはこの共有ブログの一番面白いところは「メンバー同士誰ともリアルに会っていない」という点だと思っている。
ニコニコ生放送で政治・経済ネタでフリートークしている人でたまたま出来た緩い繋がり*3でSkypeでやり取りをし、声かけして始まっただけ。
そんなきっかけだけで、リアルでの出会いにも本当にいい影響があった。
ネット上で交流があると、やはりリアルでお会いしたときにそれを元手に出来る。
そしてこれは自分にとって興味深いことなのだが、*4twitterでfollowerをどうやって増やそうかなと考え出したのが、自分の尊敬するfollower数が多めの方に積極的に絡んで、非公式のRTでやり取りをしてもらうことだった。*5
その絡みが増えるにつれ、他の同様のことに興味がある方のタイムラインへの自分の露出が増えることによってfollowerを増やしていった。これも先程の「nusilog」での経験同様、とても地道かつ、勉強を要する過程だったと思う。
だが、何よりも嬉しかったのは、その尊敬する方々にフォローバックをいただいていったことだ。
そのリターンは自分にとって異常に大きなものになったと思っている。
これは本当に今でも不思議なのだが、そうした方々に実際にお会いすることが出来るようになったからだ。
「twitterでスターの私生活が身近になりすぎた」だとか、そんな論調がよくあるが、自分にとってはここ1年くらいいきなり言い出した言葉がある。
ネットによって「出会いのコストが劇的に安くなった」。
これはここ1年くらいことある毎に言ったり書いたりしてきたわけだが、相当な実体験をもって述べているつもりだ。
新しい人と出会うために必要なコストは金銭的にも心理的にも劇的に安くなってきたし、まだまだそれは止まらないだろう。
一方、新しい人と出会うことの価値はおそらくそう簡単には希釈化しない。
新たな出会いに感謝しつつ、そのために、その度に何かをアウトプットしていけたら、自分はどれだけ幸せだろうか。
それが自分の「ソーシャル・ネットワーク」を観た感想ということにとりあえずしておこう。
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